新見美しい森キャンプ場(平成１７年１０月１日作成)

　
このキャンプ場は、もう鳥取県との県境になる新見市の最北端千屋地区にあります。県内に１０ケある「美しい森」の一つです。
国道１８０号線を北に進み、いぶきの里の少し手前で、案内板を頼りに右折して山道に入っていきます。途中、キバナアキギリやアキチョウジ、クロバナヒキオコシが出迎えてくれました。

　
ただその日はマスカットスタジアムで優勝間近の阪神タイガースの試合があって、その渋滞に巻き込まれてしまい、１時間ばかりロスしたため到着が遅れ、おまけに連絡も怠り、またしても関係者の方に迷惑をかけてしまいました。
しかしビジターセンターで受付をして下さった管理人さんは、文句１つ言われず親切に応対して下さり、津谷キャンプ場などで最近失敗を重ねている私は本当に恥じ入る思いでした。
管理人さんの説明によるとセンターから５０ｍばかり坂を上った所にあるサイトは７つほどで、その日の宿泊客は例によって私たちだけだったので、好きなところにテントを張ってよいとのことでした。

　
ビジターセンターと野外ステージ 　

　
サイトは広々とした山の斜面に数段こじんまりと作られていて、「真備美しい森」などと同様、贅沢なレイアウトになっています。ただサイトには少し小石も転がっているのでマットは忘れないようにして下さい。また荷物を運ぶためにサイトまでの坂を車で登るのは、道が良くないので少しばかり大変でした。
設備はサイトの傍に硝子張りの炊事棟があり、ビジターセンターにトイレ、シャワー室があります。もちろん「美しい森」ならではの木工加工のコーナーもあります。またサイトとビジターセンターの中間には、野外ステージがあって、そこには備え付けの椅子やテーブルがたくさん配置されていて便利です。

　
テントサイト
　

　
設備はどれも綺麗で、「美しい森」は本当にどこも安心して泊まることができます。ただ「美しい森」のビジターセンターは、大抵は安価に宿泊できるのですが、残念ながらここは泊まれませんので注意して下さい。

　
夕食は、以前大佐ファミリーパークに泊まったとき以来、新見方面に来ると千屋牛のステーキを買って食べることにしていて、今回も１枚のステーキを夫婦２人で分け合って食べました。持参したワインや日本酒との相性も上々でした。
もうかなり涼しくなっていて、吹き渡る風も涼やかで、月こそ出ていませんでしたが、秋の雰囲気を楽しむことができました。季節がよかったせいか、他に人がいなかったせいか、キャンプが久しぶりだったためか、あるいは身内の不幸で精神的に参っていたためか、とにかく今回ののキャンプは心に染み入りました。自然とのふれあいは弱い人間を救ってくれます。

　
炊事棟
　

　
翌朝はまずキャンプ場周辺を散策して、ウメバチソウやキュウシュウコゴメグサなどを楽しんだ後、近くにある標高９６５ｍの剣山（ケンザン）に登りました。数年前にもほぼ同じ時期に一度登っており、その時見た花がまた見えるかと期待してのことです。

　
この山は「美しい森」からだと標高差もそれほど無く、 登山道も整備されているので、比較的楽に登ることができます。途中、予想通りトリカブト、オケラ、サンインヒキオコシ、タムラソウなどの花を見かけ、更に山頂ではマツムシソウの群生が出迎えてくれました。ただ空が晴れていれば大山も見えるのですが、この日は雲に隠れていました。
申し込みは新見市役所農林課で、電話番号は０８６７−７２−６１３４です。料金は１サイトにつき１０００円ぽっきりでした。シャワーを使うと一人について１００円だけ加算されます。またレンタル用品も準備されています。開設期間は３月２０日から１１月３０日迄です。

　
剣山