広戸キャンプ場(平成１２年７月３１日作成)

　
６月の初め、出発が遅れてしまい、キャンプ場に着いたのはもう６時少し前になっていました。
美甘村から国道１８１号線を鳥取方面へ北西に進み、新庄村に入ってから、四十曲峠の少し手前で案内板に従って左に曲がります。それから少し坂道を登っていくと、右手にキャンプ場があります。

　
　
どこで受付をしていいのかがわからなかったので、坂道をもう少し進んでみると、「こどもひろば」と名づけられた遊園地のようなところがありました。ただ時間も時間なので誰もいません。そこで更に進むと今度は立派な野球場が姿を現わしました。このあたりにはいろいろなものがあります。
なにかの試合でも終わったのか、大勢の子供達がいました。それでも受付のようなものはどこにも見当たりません。
しようがないので申し込みをした新庄村役場に行ってみる事にしました。

　
こどもひろば
　

　
ゆっくりと新庄村役場の方に向かって進んでいると、一台の軽トラックが勢いよく私の車を追い抜いていきました。見ると荷台のところに、さっき野球場で見かけた子供達が５〜６人乗っています。夕日を受けてみんな本当に楽しそうな顔をして笑っています。私は自分が子どもの頃、まだ自動車が余り普及していない時に、近所のおじさんに、兄や友達と一緒に、マツダのオート三輪の荷台に乗せてもらって、どこかに遊びに行ったことを思い出しました。
当時と比べ自動車の数はいやというほど増えましたが、あの頃の地域の人たちの絆が残っているところはもう少ないと思います。
新庄村にはそれが残っています。 　

　
キャンプ場
　

　
新庄村役場は、「がいせん桜通り」と呼ばれる、旧出雲街道沿いの宿場の町並近くにあって、建物が洒落ています。
土曜日で閉庁だったのですが宿直室とおぼしきあたりで、「すいません」と大きな声を何度か出すと、職員の方が出てこられました。受付はどこでするのかお聞きすると、近くの道の駅「メルヘンの里　新庄」だそうで、ただもう閉まっているだろうということです。確かにそこまで行ってみましたがその通りでした。
そんなわけで、清算は明日にして、とりあえずそのままキャンプをすることにしました。

　
新庄村役場

　
キャンプ場の設備は炊事棟とトイレ、それにシャワー室です。田浪キャンプ場もそうですが、新庄のキャンプ場は実にシンプルで、自然の中にやさしく包まれています。夜中にはヨダカの声が聞こえてきました。田浪キャンプ場の方が目だって余り注目されませんが、このキャンプ場は、私には穴場的存在だと思えました。
「こどもひろば」も無料で楽しめるので、小さなお子様連れのファミリーキャンンプにも最適です。また、野球場の近くにはテニスコートや簡易スキー場もあるそうです。
翌朝、毛無山への道にはカノコソウの綺麗な花がたくさん咲いていました。

　
カノコソウ（オミナエシ科）
　

　
申し込みは田浪キャンプ場と同じく電話番号０８６７−５６−２６２６、新庄村役場の産業経済課になります。役場から少し１８１号線を美甘村方面に下ったところにある「道の駅　 メルヘンの里　新庄」で支払った料金は、８００円でした。開設期間はオールシーズンです。