恩原高原青少年旅行村キャンプ場(平成１６年８月１６日作成)

　
このキャンプ場はなかなかいいと、以前から知り合いに勧められていたのですが、開設期間が７月１日から８月３１日までと、ちょうど私があまりキャンプをしない時期と重なっており、そのため今まで行きそびれていました。それで今年は意を決して、７月の末に予約をしました。

　
しかしその頃になると運悪く台風が接近してきて、当日の朝の見込みでは、夜中に岡山県を直撃する可能性もあったので、悩んだ末にキャンセルをしました。結局台風は西に逸れたのですが、逸れた先の広島県では、キャンプしていた方がお一人事故で亡くなられたそうです。
ただそうなると未練が湧いてきて、改めて８月中旬に予約をして出かけました。今回はまずまずの天候です。
キャンプ場のある上斎原村は、岡山県の最北端で、私の住んでいる岡山市からは結構遠いようなイメージがあったのですが、最近津山からの道が大変良くなっており、予想以上にスムーズに移動することができました。以前に比べてかなり近くなったという印象です。

　
湖畔ロッジ
　

　
恩原はその上斎原村でも北寄りにあって、少し行くともう鳥取県の佐治村です。
恩原湖という人造湖があって、受付はその名も湖畔ロッジという建物で行いますが、そこから目を上にやると、リフトやゲレンデが見えてきます。ご存知のように恩原はスキー場として有名で、ここでは夏も人工スキーができるようです。テニスコートもあります。

　
テントサイト
　

　
炊事棟
　

　
キャンプ場はそのロッジから車で２〜３分ほど離れた場所にあります。サイトは起伏のあるカシワやコナラの林の中にあって、木の葉が遮って空が見えにくいほどです。高瀬湖畔キャンプ場や越畑キャンプ場と同じような雰囲気で、私の好きなタイプのキャンプ場で、知人が勧める理由が良くわかりました。

　
設備は炊事棟とトイレと、いたってシンプルですが、トイレは素朴なサイトとは不釣合いなくらい、立派で綺麗な水洗トイレです。
備え付けの木のテーブル、椅子、炉なども幾つか配置されていますが、中には傷みが酷くて使えそうにないものもあります。
サイト数は大小合わせて３７あるそうですが、私がキャンプしたときは他に家族連れが一組おられるだけで、ゆったりのんびりとすることができました。ただすぐ隣に人気の高い恩原高原オートキャンプ場があって、かなり盛況なようで、そちらから少し賑やかな声が聞こえてきます。もちろん気になるほどではありません。
またさすがに岡山県で最も北にあるキャンプ場の一つとあって、とても涼しく、虫にもあまり悩まされることも無く、実に快適でした。

　
トイレ　

　
炊事棟の傍には小さな湿地があって、オタカラコウの黄色い花が幾つか咲いていました。他にもツリガネニンジンやフシグロセンノウ、ギボウシの仲間などを見かけました。恩原湖の湿原周辺にもいろいろな花が咲いていて、このあたりは本当に自然の豊かなところだと感じました。

　
オタカラコウ【拡大写真】　
　

　　
フシグロセンノウ
　

　
料金は入場料大人１人４００円、小人１人２００円で、更にテント一張りにつき持ち込み料５００円が必要です。大人２人でテント１張りに泊まって、１３００円でした。
申し込みの電話番号は０８６８−４４−２３０１で、恩原高原オートキャンプ場の受付もしているようで、どのキャンプ場の予約かを尋ねられました。