やなはらパレスキャンプ場(平成１２年９月２０日作成)

　
このキャンプ場は柵原町役場のすぐ近くにあります。吉井川沿いを走る県道２６号線からほんの少しのところで、行くのに苦労はいりません。
その名の通り「やなはらパレス」というレジャー地区の一角にあり、レストハウスがあってそこで受付をします。知らないと少し戸惑うかもしれません。
設備は最近リニューアルされたと思われる綺麗なバンガローが１０棟と、炊事棟、東屋、それにトイレです。テントサイトは芝のフリーサイトで、やや傾斜がありますが、周囲を照葉樹に囲まれていて、雰囲気は悪くありません。ただ私の行った８月下旬には日が沈むまでかなりの蚊がいました。夏に行かれる方は蚊取り線香と虫よけスプレーは持っていかれた方が無難だと思います。

　
バンガロー
　

　
キャンプ場概観
　

　
やなはらパレスの施設の目玉は、なんといっても岡山県で初めて作られたという人工スキー場です。
夜になって少し涼しくなると、 三々五々、スキーヤー達が集まってきて、思わぬ活気を呈します。冬まで待てない方は一度訪れてみられてはいかがでしょう。
他にナイター設備のあるテニスコートも２面あります。

　
近くにはコンビニや病院もあるので、いざという時も安心です。お年寄りや子供さんがご一緒のファミリーキャンプには最適だと思います。
キャンプ場の料金は、テント持ち込み料１０００円に加えて、大人１人につき２００円、子供１人につき１００円の入場料を払います。申し込みの電話番号は０８６８−６２−０７１８。開設期間はオールシーズンです。

　
人工スキー場

　　
このキャンプ場に泊まったのは、かつて東洋一を誇った柵原鉱山跡の柵原駅から備前の旧片上駅までの廃線を、じっくり辿ってみたいと思ったからです。
柵原駅は鉱山の選鉱所に接する位置に建てられており、この駅の持っていた本来の意義がよく分かります。今はもうかなり荒れ果ててしまっていますが、巨大な中央竪坑をバックに往時の活気がひしひしと伝わってきます。
隣の吉ケ原（キチガハラ）の駅は今は公園となっていて、月に一度、当時の車両が展示運転されています。
廃線となってほぼ１０年経つので、片上までの道のりには、もう名残を示すものは殆ど無くなっていますが、それでも駅や陸橋の跡、トンネルなどが所々に残っており、なにか懐かしさで胸が一杯になります。
終点の片上駅近くの片鉄興産株式会社の敷地には、和気駅と片上駅で使われていたホームの駅名表示が、やや錆びた状態でぽつんと立てられていました。　　

　
柵原駅と鉱山跡
　

　
天神山トンネル(佐伯町)