山の上キャンプ場(平成１４年７月２７日作成)
　　

会社の先輩方と３人で年に一度キャンプに行くようになってから、もう４年になります。最初が小森キャンプ場、次が湯の瀬温泉キャンプ場、そして昨年が木野山農村公園キャンプ場でしたが、今年はこのキャンプ場にしました。高梁市の南東の端に位置する標高５８５．５ｍの鶏足山という山の頂上近くにあります。
　　 　　　

岡山市から国道１８０号線を北上していくと高梁市街に入る少し手前に案内板があるので、それに従って右折して、陸橋を渡ります。この道は国道４８４号線で岡山自動車道賀陽ＩＣまで伸びているのですが、途中にこのキャンプ場と、更に賀陽町寄りのところに「高梁美しい森キャンプ場」があります。道を進んでいると「美しい森」の案内板だけが目立つので不安になりますが心配はいりません。ただこの道から鶏足山の山道に入るところでは注意が必要です。
ループ橋を渡って少し行ったところに「山の上キャンプ場」の案内の標識がちゃんとあるのですが、それが木に隠れて非常に分かりにくくなっています。私たちは気が付かずに、一度通り過ぎてしまいました。
　　 　

　キャンプ場付近の景色

しかしそこから先はほぼ一本道で、もう迷うことはありません。７月の中旬頃はネムの花があちこちで美しく咲き乱れ、里山の景色が目を楽しませてくれました。高度がどんどん上がっていっているようで、途中で鼓膜が少し変な感じになります。
受付はキャンプ場から少し離れたところにある管理人さんの自宅でします。そこまで車でも行けますが、行き止まりになっているので、大きな車だとＵターンがむつかしいので歩いて行ったほうが無難かもしれません。
キャンプ場はマツやヒノキなどもある混合林で、雑多な木々が立ち並んでいます。クヌギなどもあるようで、クワガタやカブトムシがたくさん採集出来るということです。
　　

　テントサイト

サイトは赤っぽい土で、山の斜面に段々畑のように作られ広々としています。しっかりとした階段が幾つも配置されていて、活動がしやすいようになっています。全部で４０サイトあって収容人員は２００人です。設備は炊事棟にトイレ、それに大きな広場と集会所があります。
私達は、他のキャンプ客がいなかったので、通常のサイトではなく炊事棟のすぐそばにテントを張りました。今にも雨の降りそうな空模様で、管理人さんが「集会所の鍵を開けておくので、雨が酷くなったらそこに避難してもいいよ」と、おっしゃって下さいました。
実はあまり丈夫なテントを持っていっていなかったので、不安だった私は本当にホッとする思いでした。管理人さんは話好きのとても親切な方でした。
　

　炊事棟

お話によると、このキャンプ場は１９６０年代前半に作られたもので、以前は夏休みなどにはかなり多くの人たちが訪れていたそうです。ただ最近は県内に新しい設備のキャンプ場が次々と出来たためか、往時のような賑やかさはないということです。
私はキャンプをするということは、基本的には程度の差こそあれ、現代人が人工の光や音から離れ、本能的にはるか太古から馴染んできた自然の中に束の間戻っていこうとする営みだと思っています。このキャンプ場の木々は確かに針葉樹を中心に人の手がそれなりに入っていますが、それでもまさに自然との接点が多い、というよりも人工的なものとの接点が非常に少ないという意味で、個人的にはとても過ごしやすいところだと感じました。
　　

　集会所

開設期間は７月１日から８月末まで。 料金は大人１人３００円、小中学生１人１５０円と安価です。申し込みは開設期間中はキャンプ場にします。電話番号は０８６６−２２−６２８７です。開設期間以外は高梁市役所産業建設部農林課で、こちらの電話番号は０８６６−２１−０２２５です。
帰りは４８４号を賀陽町の方に進み、吉備高原都市経由で戻ってきましたが、道が整備されていて、車が混むことも全く無く、往路よりかなり短い時間で岡山市に到着することができたのは意外でした。