産水の郷 森林浴公園野鳥苑(平成１３年５月２２日作成)

　
子供の頃の夢を見ていたのか・・・
ふと夜中に目が覚めると、遠くに鳥の声が聞こえてきます。唇をコーラかなにかの壜の口のところに持っていき、息を吹いて「ボゥーボゥー」という音をさせた経験はどなたにもあると思います。丁度そんな鳴き声で、それでツツドリだとすぐにわかります。ツツドリはホトトギス科の鳥で、ホトトギスより少し大きく、モズやセンダイムシクイなどの巣に托卵を行います。
「野鳥苑」という名前がついているだけあって、このキャンプ場には確かに鳥がたくさんいます。

　
「産水の郷 森林浴公園野鳥苑」。
このやたら長い名前のキャンプ場は英田郡西粟倉村にあり、岡山市からだと行くのにかなりの時間がかかります。往路はブルーラインを利用して備前市、赤穂市から佐用郡を経由してたどり着き、復路は津山市へと出て国道５３号線で帰ってきましたが、どちらにしても２時間３０分から３時間ぐらいの道のりとなりました。
キャンプ場近くの道の駅「あわくらんど」には、地元の野菜や果物などが安価な値段で売られており、多くの人が訪れて賑わっていましたが、場所柄か、姫路ナンバーの車を多く見かけました。

　
野鳥苑本館
　

　
受付は宿泊設備もある野鳥苑本館でします。そこではキャンプ用品の販売やレンタルも行っています。またカップラーメンなど食料も売られています。更には素敵な食堂があって、食事も出来るようになっています。　

　　
テントサイトは板張りで、テントが３つぐらいまで張れる広さのものが２つと、４つぐらいまで張れるものが２つ、合わせて４サイトが主なものです。どちらもとても広々としており、緩やかな山の斜面に、十分な間隔で縦に一列に並んでいるので、周りのキャンパーも気になりません。
上２つが３張用、下２つが４張用で、トイレや炊事棟はそれよりまだ下の方にあるので３張用のサイトに泊まると少しそういった設備から遠くなります。ただそれほど不便はありません。　
　

　
キャンプ場概観
　

　　
今回は近くの若杉原生林でアニマルトラッキングをしようということで、それに釣られて子供達もついてきたため、 久しぶりに家族４人全員でのキャンプとなり、３張用のサイトにテントを２つ張りましたが、まだかなりの余裕がありました。ただ私は板張りのサイトはどうも苦手で、うまくテントが張れません。言い訳がましいことを言わせてもらえば、テントは地面に張るものだという思いがあって、いつまでも上達しないという気がしています。

　
その他にコテージと２種類のキャビンがあります。
コテージには台所・トイレ・冷蔵庫・電話がついています。
キャビンは星を眺めたり、鳥を観察するのに都合の良い構造になっていて、それぞれスターキャビン、バードキャビンと名付けられています。
スターキャビンは屋根の部分が一部ガラス張りとなっており、部屋に居ながらにして星空が見えるようになっています。天体望遠鏡のレンタルもあるので星に興味のある方は利用されてみてはいかがでしょう。
　

　 　
バードキャビン
　

　
またバードキャビンは窓が広い視野を確保できるように工夫がこらされており、やはり鳥の観察が居ながらにしてできるようになっています。
３０人収容できるログキャビンもあるそうです。

　　
料金はテントを持ち込んだ場合のキャンプ場入山料が大人（高校生以上）１人４００円、小人（小・中学生）１人２００円。それに加えてサイト使用料が３張用で８００円、４張用で１０００円です。今回の我が家の場合は、家族４人で３張用サイトに泊まったので、４００円×４人＋８００円＝２４００円になるのですが、このキャンプ場は日本野鳥の会と提携していて、会員は割引きしてもらえるそうで、会員の私は２１６０円(消費税別）にまけていただきました。
またコテージは一泊１万円。キャビンは一泊５０００円です。

　
炊事棟

　
申し込みの電話番号は０８６８７−９−２２４４。開設期間は４月１日から１１月３０日。
ここには私も何回かお世話になりましたが、岡山市からかなりの時間をかけて行っても、その甲斐のあるキャンプ場だと思います。西粟倉村自体もとても素晴らしいところです。