スカイパーク鳶(とび)ケ巣（平成１０年１０月３０日作成）

　
スカイパーク鳶ケ巣は新見市にあります。
国道１８０号線を、岡山市から向かって新見市役所を少し過ぎた辺りを右折し、山道を車で１０分位 登ったところにあります。道がけっこう狭いので、車がすれ違う時にはどちらかが幅員の少し広い所まで戻る必要があります。そんなことを４、５回繰り返しているとようやくキャンプ場に着きます。

　　
私が訪れた９月下旬は少し時期外れということなのか、他にテントを張っている人はいませんでした。炊事棟に冷蔵庫があったのには驚きましたが電源は入っていませんでした。キャンプ客の 多い夏のシーズンに使うのでしょうか。
料金はテント一張り２００円。管理人さんの自宅が近くにあるのでそこまで払いに行きました。申し込みの電話番号は０８６７−７２−４７５５。個人宅にかかりますが間違いではありません｡
どちらかというとキャンプ馴れした方にむいている思いますが、このキャンプ場には素敵なテニス コートが２面ありますので、テニス好きの方にもお勧めです。

　　
テニスコート
向こうに美しい山並みが見えます

　　
今年は秋に入ってから、よく雨が降ります。この日も明け方にパラパラと雨が降ってきました。そんな時は寝袋の中で「暁の雨は、おのづから、木の葉吹く嵐に似たり」という「方丈記」の一節を思い浮かべ、まどろみを楽しみます。
荷車に積んで移動できる組立式の小さな家に住んだ鴨長明は、言ってみればバックパッカーの草分けのような人です。かれは「世に従えば身苦しく、従わねば狂ぜるに似たり」という思いの末に、自らの身の置き所を求めて、京都日野の奥山に隠遁生活を送りました。

　　　
重さ約１．５ｋｇの小さなテントですが、防水処理をきちんとしておけば、激しい雨でも平気です
　

　　　　
新見は古くから「新見庄」とよばれる典型的な寄進地形荘園で、その権利をめ ぐっては、争いが絶えなかったようです。
今の新見市になったのは昭和２９年で近隣の２町６村が合併してできました。
キャンプ場は新見駅の近くにありますが、駅前には昔ながらのどこか落ち着いた雰囲気があります。千屋温泉行きのバスが写っていますが、千屋は岡山の県北新見の、その北の地区で、温泉の他に牛の飼育で有名です。また市の南の草間、豊永地区にはカルスト台地が広がり、井倉洞をはじめとした見所がいくつもあります。

　　　
新見駅前