新・田浪キャンプ場(平成２０年８月１０日作成)

　　
田浪キャンプ場へ
　
田浪キャンプ場が数年前にリニューアルされたという噂を聞いていましたが、新庄村に用事が出来たこともあり、久しぶりに泊まることにしました。ただ仕事の関係もあって、宿泊を決めて予約を入れたのは前々日の木曜日で、夏休みということもあって空いているかどうかが心配でした。

　　
申込みは以前と同じ新庄村役場にします。電話番号も変わっていません。０８６７−５６−２６２６、料金は以前は無料でしたが、今は１サイトにつき１５００円です。
電話で申し込んだ時に対応して下さった職員の方に、「空いていますか」とお聞きすると「一組だけ・・・」といわれたので、一組分だけ空いているのかと思ったのですが、実はその日の予約は私たち以外は一組だけだということでした。
宿泊日の土曜日は、家内がどうしても午後４時まで倉敷に用事があったので、到着は７時を過ぎるかもしれないとお話をしたところ、「大丈夫です」ということです。

　
テントサイト
　

　
新庄村の様子はよく分かっているつもりなので、キャンプの料金はこちらから役場にお支払いに行きますと申し出ました。
それでも「津谷キャンプ場」の事件以降、時間にルーズな私も出来るだけ早くキャンプ場に着くように努力しており、当日は高速を使って北房まで行き、６時過ぎにはキャンプ場に到着することができました。
キャンプ場は大きく変わっているようでもあり、あまり変わっていないようでもありました。
設備はかつてはトイレだけでしたが、立派な炊事棟と綺麗な水洗トイレができ、周辺の草叢もさっぱりと整備されていました。

　
炊事棟
　

　
ただ周りの自然はかつてのままで、ほっとしました。
田浪川には相変わらず透き通る美しい水が流れています。木々は清々しい風にゆらゆらと揺れ、気持ちをゆったりとさせてくれます。暗くなると星々も次々と浮かんできて、空を埋め尽くします。気温も県南に比べ、凌ぎやすいのは言うまでもありません。
サイトにはそれぞれ番号が付けられており、私は１５番のサイトにテントを張りましたが、特に区切りも無く、人も少ないので、スペースを思う存分自由に使うことが出来ます。
開設期間はやはり通年のようですが、冬の寒さはかなりの厳しさです。

　
田浪川
　

　
キャンプ場に泊まった翌朝は早めに出発するのが常なのですが、今回は居心地の良さに珍しく長居をしてしまい、のんびりとした時間を過ごしました。ミヤマカラスアゲハがすぐ近くで戯れ、オオルリがの木の頂で鳴き、ホトトギスが傍らを飛んでいきます。そういえば前夜はトラツグミの声がよく聞こえました。

　
午前９時を少し過ぎた頃に、高齢の男性の方がスズキの軽トラックで近くまで来られ、声をかけてくださいました。
ついつい話が弾みますが、暫くすると意外な事に、私の存じ上げている倉敷の方がお仲間と一緒にこの近くに土地を借りて山小屋を作られ、地元の方に大変お世話になったという話を聞いていたのですが、それがこの方だとわかりました。確かにこの方であれば信頼できるし、我儘もお願いできるのではと思いました。その後、この方は若い方を連れられて山に入り、谷や峰の名前を教える予定だということです。最近の若い方は地元の地名に疎いのだそうです。

　
トイレ
　

　
それからキャンプ場を出発して、役場までお金を払いに行きました。職員の方が領収書など書いて手続きをしておられるあいだ、そばに話好きのおじさんがおられ、新庄村の宣伝をいろいろされ、最後に「また新庄村に来てくださいよ」といわれました。やたら面白い人だなと思っていたら、後で村長さんだということがわかりました。
新庄とそこに住んでおられる人たちのことを話せば、きりがないのですが、また何かの機会にと思います。