クリエイト菅谷(すげたに）　(平成１２年１２月１１日作成)

　　
このキャンプ場は美甘村にあります。
９月の下旬、明日はお隣の新庄村の毛無山に登ろうかという日に、ここに泊まりました。
岡山市の方向からだと、国道１８１号線を北に進み、美甘村役場を過ぎてしばらくすると大きな案内板があるので、それに従って左折します。
手前の勝山町あたりでかなり激しい雨に見舞われ、ここ３回続けて雨の野営かと悲観していたのですが、キャンプ場に着く頃にはなんとか晴れ間が覗き、入口にあるテニスコートではもう若い女性の声が響いていました。更に進むといきなりヘリコプターが現れ少し驚きます。

　　
ヘリコプター
　

　
　
センターハウスといって、売店や食堂のある建物があって、そこで受付をしました。
釣瓶落としの秋の夕闇が迫り、早速テントを張りました。テントサイトは３０面近くあって、あちこちに分散しており、それほどお客さんも多くなかったためか、自分の好きな場所を選ぶことが出来ました。すぐ傍に菅谷川という小さな川が流れている林の中で、なかなかの雰囲気でした。料金は１サイトにつき１５００円です。

　
センターハウス

　
夜も１０時を過ぎると、すっかり静かになり、いつものように盃を重ねます。
吹く風はすでに冷たく、秋の気配に驚かされます。たまさか草木が一際（ヒトキワ）ざわめくのは狐狸（コリ）狢（ムジナ）のたぐいの仕業か。もしや今のこの現（ウツツ）も、かのものたちの妖しき術（スベ）の為せる幻かと、ふと疑います。それもよし、ならばそのあやかしに、いっそ見事に騙されようと、更に酒を飲み干せば、せせらぎは夙（ツト）にさやけく、月は中天に侍して飽くまで澄み渡り、時空はまさに悠久の趣（オモムキ）。心は俄（ニワカ）に騒ぎます。

　
テントサイト

　
翌朝は早く起きて、出発前に、昨日受付でもらった説明書きを片手にキャンプ場を偵察しました。広い敷地には本当に色々なものがあります。
炊事棟や水洗トイレ、バーベキューハウスといった基本的な設備は、もちろんしっかりしています。その他にまず宿泊施設として自炊施設付きのバンガロー３棟、自炊施設、冷蔵庫、バス・トイレ付きのコテージ８棟、それに茅葺民家１棟などがあります。更に陶芸や木工品作りが体験できる、その名も「土夢木夢（トムキム）の館」、そば・うどん打ちが体験できる「夢創庵」といった建物もあります。またヤマメのつかみ取り、炭焼き、五右衛門風呂なども体験できるようになっています。鳥見小屋のあるハイキングコースも整備されています。
とにかく いちいち書くのが面倒になるくらいで、これで設備などに不足があるという人は、多分天罰が当たるでしょう。
電話番号は０８６７−５６−２０４４。開設期間はオールシーズンです。

　
バーベキューハウス
　

　
炭焼き小屋