岡山県備北青年の家(平成１１年８月１８日作成)

　
このキャンプ場は新見駅のすぐ近くにあります。
高梁から国道１８０号線を新見駅に向かって北上し、新見市役所を少し過ぎたところにある陸橋を下ったところで脇道を南に少し引っ返し、それから案内に従って左折します。わかりにくいので、事前に地図で確認された方がよいでしょう。ただ、そこからは山を登っていくばかりで、迷うことはもうありません｡１０分足らずで大きな研修所の建物に着くことができます。そこで玄関をはいったところにある「職員室」で受付をします。ただ、旅館やホテルに泊まった時に見かける「○○様御一行」などと書かれた黒い札と同じものに、我が家の名前がでかでかと書かれていたのにはチョット驚きました。

　　
　　
受付が済むと案内の方が、車で５分位のところにあるキャンプ場まで連れて行ってくださいます。まわりには、運動場やプール、テニスコートなどがあります。青年の家の利用団体はテニスコートは２時間まで無料、と案内書には書いてありました。
キャンプ場には炊事棟が二棟と、トイレ、それにたくさんの据え置きのテーブルと椅子などがあります。炊事棟には冷蔵庫が二つ置いてあって、とても重宝します。シャワーも研修所まで行けば利用できます。

　
テニスコート
　

　
食事も事前にお願いしておくと用意していただけるそうです。 とても便利です。そもそもが、その名前からして主に青少年の団体研修が目的で設けられた公営の総合施設だと思われ、キャンプ場も、その一部といった感じで、スケールの大きさと素朴さが魅力です。
テントサイトは山の斜面に作られており、少し狭いので大きなテントは無理です。豊かな自然に囲まれ、６月の中旬にはウツボグサやオカトラノオなどの花を見かけました。

　
炊事棟
　　

　
キャンプサイト
　　

　　
ウツボグサはシソ科の多年草です。６月から８月にかけて、驚くほど鮮やかな紫色の花を咲かせます。空穂（ウツボ）というのは矢を入れる籠状のケースのことですが、似ているかどうかは微妙です。
オカトラノオはサクラソウ科の多年草です。名前の通り、虎の尾のような形をした花穂を付けます。

　 　
　
このキャンプ場を申し込むのは、実は少し面倒です。電話をして予約をすると、自宅に申し込み用紙と一緒に、研修計画書の用紙が送られてくるので、書式に従って、キャンプ場での過ごしかたを書いて返送する必要があります。私は、あまりかしこまらずに「植物観察」をするとか、「星座観察」をするなどと書いてだしました。もちろん、実際のキャンプの時には、それに拘束されることはありません｡自由に自然に親しめばいいと思います。
　
ウツボグサ

　
　
　

　
空穂【東京国立博物館】
　

　
また、宿泊の人数は５人以上でないといけません｡ただ、私たち家族が泊まった時は、予定していた子供の友達が来ることが出来なくなったので、結局４人になってしまいましたが、問題は全くありませんでした。
料金は大人が１日２８０円、子供が１日９０円となっており、一泊すると２日と換算されるのでその２倍となります。二泊すれば３倍です。大人二人、中学生二人で一泊１，４８０円でした。同じ料金で研修所に宿泊することもできるようです。電話番号は、０８６７−７２−２８３５、早めに申し込む必要があります。

　
オカトラノオ